「真剣な出会いを探しています」
その言葉を信じてプロフィールを読み、趣味や価値観まで確認したところで、長期間ログインしていないことに気づく。
なるほど。真剣なのは自己紹介文で、ご本人の恋活は休業中(幽霊部員)らしい。
写真とプロフィールは24時間営業。ところが、肝心の本人はいつ戻るか分からない。こちらは出会いを探しに来たのであって、留守番中のプロフィールを鑑賞しに来たわけではないのだが。
忙しいことも、恋活に疲れることもあるだろう。休むのは自由だ。ただ、当面やり取りするつもりがないなら、プロフィールの公開も一緒に休んではどうだろうか。
こちらにも時間と気持ち、そして人によっては月額料金がかかっている。いつか戻るかもしれない人を待つために、登録したわけではない。
出会う気がないなら、いったん退場してくれ。そう言いたくなる放置会員は、なぜ退会せずに残っているのか。考えられる理由と、探す側の本音を整理してみたい。
長期間ログインがない会員に腹が立つ理由
プロフィールを読む時間も、期待する気持ちも無駄になる
相手を探す作業は、写真を眺めて終わりではない。
自己紹介を読み、結婚への考え方を確認し、自分と生活が合いそうかを考える。メッセージ付きのアプローチをするなら、何を書くかにも頭を使う。
その相手が長期間アプリを利用していないと分かれば、この時間は何だったのかと?感じる。
断られることと、そもそも見てもらえるか分からないことは、別の話だ。
相性が合わずに断られるなら仕方がない。しかし、活動状況を見落としたままアプローチし、返事を待ち続けるのは避けたい。
利用者が求めているのは、必ず成功する出会いではなく、相手に届くことを期待できる出会いなのである。
月額料金を払っている側には、時間切れがある
有料プランで利用している人にとって、活動期間は無限ではない。
今月こそ誰かと話を進めたい、と考えているのに、気になる相手が幽霊部員では、期待だけが空回りする。
料金を払ったからといって、相手に返信義務が生まれるわけではない。それでも、活動している相手を効率よく探せる仕組みは求めたい。
プロフィールの数が多くても、今やり取りできる相手がどれだけいるのか分からなければ、使いやすいとは感じにくい。
出会いのサービスなら、登録されたプロフィールの量と同じくらい、現在の活動状況を分かりやすくしてほしい。
長期間ログインしない女性が退会しないのはなぜ?
ここからは、退会しない理由として考えられる推測である。個々の女性に確認した事実でも、理由の多さを示す調査結果でもない。
1.退会するほどの理由がなく、後回しになっている
使わなくなったサービスを、すべて丁寧に退会している人ばかりではないだろう。
「今は見ていないけれど、消すほどでもない」
「そのうち整理しよう」
そんな感覚で残している可能性はある。
月額料金が発生しない利用状態なら、料金を止めるために手続きする必要もなく、退会の優先順位が下がることは考えられる。
本人にとっては、使っていないアカウントが一つ残っているだけ。しかし、探している側から見れば、今も相手を募集しているプロフィールに見えてしまう。
この温度差が、放置会員へのいら立ちにつながるのではないか。
2.恋活や婚活に疲れ、再開するか迷っている
メッセージのやり取りを休みたい。会うところまで進める気力がない。しばらく恋愛から離れたい。
そう考えて、アプリを開かなくなる可能性もある。
休むこと自体を責めるつもりはない。仕事や家庭の事情、体調などによって、出会いの優先順位が下がる時期もあるだろう。
ただ、休んでいることが周囲に伝わらないままなら、こちらは活動中だと思ってしまう。
休む人の都合も分かる。だからこそ、休んでいることが分かる表示や、新しい相手から見えにくくする機能が必要だと感じる。
3.気になる相手ができ、ほかの出会いを止めている
すでに特定の相手とのやり取りに集中している可能性もある。
ただし、長期間ログインしていないから恋人ができた、とまでは言えない。アプリの外で連絡を取っているのか、何も進んでいないのか、表示からは分からない。
仮に新しい相手を探すつもりがないなら、検索に出続ける状態は見直してほしい。
真剣な出会いを求めてプロフィールを読んだ側にとって、実はもう募集していません、では拍子抜けする。
店にたとえるなら、営業中の看板を見て入ろうとしたら、しばらく営業していなかったような感覚だ。
4.また使うかもしれず、登録を残している
今は活動しない。でも、いずれ再開するかもしれない。
そう考えてアカウントを残す可能性もある。プロフィールをもう一度作る手間を避けたい、設定を残しておきたいという事情も考えられる。
再開の余地を残すこと自体は理解できる。
ただし、本人の「いつか使うかも」と、相手の「今、出会いたい」は別の時間軸だ。
将来のために残したプロフィールが、今活動している人の期待を集め続けるなら、うまくかみ合わない。
登録を保存することと、新しい相手に公開し続けることは、分けて考えてほしい。
5.正式な退会手続きを済ませていない
本人の感覚では「もうやめた」つもりでも、退会操作まで済ませていない可能性もある。
Pairsの公式ヘルプには、設定画面から退会理由を選び、最終確認画面で退会操作をする手順が案内されている。利用しなくなることと、正式に退会手続きを完了することは区別される。Pairs(ペアーズ)
そのため、プロフィールが残っているというだけで、都合のいい男性をキープするためとかいいねを集めて自己満足感に浸る、という動機を決めつけることはできない。
放置に不満を持つことと、本人の性格を勝手に作り上げることは分けたい。
やる気がないなら退場してほしい。その本音は変わらない
理由として考えられる事情を並べても、探す側の不満が消えるわけではない。
こちらにも仕事があり、生活がある。その合間に時間を作って、相手を探している。
写真を見て、文章を読んで、話が合いそうかを考える。その先にいる相手が今は活動していないなら、できれば最初から分かるようにしてほしい。
事情があるのだから理解して、とご都合主義で済ませるなら、探している側の事情も理解してほしいと思う。
毎日ログインしろと言っているわけではない
一日ログインしなかっただけで、やる気がないと判断するのは早い。
忙しい日もあれば、週末にまとめて確認する人もいるだろう。毎日アプリを開くことを、真剣さの必須条件にはできない。
ここで言いたいのは、日々の利用頻度を取り締まりたいということではない。
当面、新しい相手とやり取りする予定がないなら、その状態が伝わるようにしてほしい。
一時的に休む自由はある。それと同じくらい、活動中の相手を探しやすい環境も大切にしてほしいのである。
退会までしなくても、検索から外れる方法はある
Pairsには、無料で利用できるおやすみモードがある。
公式案内によると、このモードでは新しい相手探しができなくなり、プロフィールの公開先は、自分からいいねを送った相手やマッチングした相手に限られる。すでにマッチングしている相手とのやり取りは続けられる。Pairs(ペアーズ)
つまり、退会してすべてを終わらせる以外にも、活動を休む方法が用意されている。
ただし、これはPairsの仕様であり、すべてのアプリに同じ機能があるという意味ではない。また、おやすみモードでも有料サービスの契約は継続する。Pairs(ペアーズ)
この記事でいうさっさと退場してほしいは、休んだ人を永久に締め出したいという意味ではない。
新しい出会いを求めていない間は、活動中の人の検索から一歩下がってほしい、という要求である。
運営にも、休眠会員を分かりやすくする責任を求めたい
休眠状態の会員に不満をぶつけるだけでは、使いにくさは解決しない。
検索結果にどう表示するか、活動状況をどう伝えるかは、運営側の設計でもある。
利用者が毎回プロフィールを開き、細かい表示を確認しなければならないなら、その手間を減らしてほしい。
会員数より、今活動している人を見つけやすくしてほしい
登録者が多いという説明だけでは、利用者の疑問には答えきれない。
知りたいのは、自分の住む地域や希望する年代で、今活動している人を探しやすいかどうかだ。
とくに検索条件を絞っている場合、プロフィールが数件見つかっただけでも期待が生まれる。その中に長期未利用の人が混ざっていれば、落差も大きい。
だからこそ、最近活動した会員を優先する表示や、活動状況で絞り込める分かりやすい導線を求めたい。
見つかる人数とやり取りを期待できる人数の違いを、利用者任せにしないでほしい。
長期未利用なら、公開状態を確認する仕組みがほしい
改善案として、一定期間利用していない人に、プロフィールを公開し続けるか確認する仕組みはどうだろう。
事前に案内したうえで新しい相手の検索から一時的に外し、本人が戻ったら再開できる形でもよい。
これは、特定アプリで実施されていると確認した制度ではなく、筆者の提案だ。
また、運営は人数を多く見せるため、わざと放置会員を残している、と断定する根拠も、今回確認した資料にはない。
意図を決めつけなくても、利用者として表示の改善を求めることはできる。出会いを探す場なのだから、現在の活動状況がもっと伝わる設計にしてほしい。
男性側も、長期未ログインの相手を追いかけない
相手の退会を待つより、自分が誰に時間を使うか決める方が早い。
気になる写真があっても、活動状況が合わなければ、いったん候補から外す。これは相手への罰ではなく、自分の活動を進めるための判断だ。
写真より先に、最近の活動状況を確認する
利用するアプリで確認できるなら、最終ログインなどの活動表示を先に見たい。
たとえば、まずは3日以内に利用した相手を中心に見るという自分の基準を作る方法がある。これは成功率が検証された法則ではなく、候補を整理するための一例だ。
ただし、表示の意味には注意が必要である。
Pairsの公式説明では、灰色のマークは3日以上操作していないことを示す。灰色だからといって、何週間も何か月も放置しているとまでは判断できない。また、オンライン表示が出ない条件もある。Pairs(ペアーズ)
「表示がない」「3日以上」「長期間未利用」を、同じ意味にしないこと。
仕様を確かめたうえで使えば、余計な決めつけも避けられる。
戻ってくるか分からない相手を待ち続けない
いつかログインしたら、自分に気づいてくれるかもしれない
その可能性を完全に否定することはできない。しかし、戻る時期も返信するかどうかも分からない相手を、活動の中心に置く必要はない。
自分の魅力が足りないのかと考え込む前に、今やり取りできる状況なのかを確認したい。
最近利用している相手を探し、実際に会話が始まったら、質問への反応や話し合いの進み方を見る。ログインだけで真剣さを決めず、やり取りの中身で判断する方がよいと考える。
なお、長くログインしていないという理由だけで、違反者と決めつけて通報する話でもない。自分の候補から外すことで十分だ。
出会いを休むなら、プロフィールの公開も見直してほしい
長期間ログインしない女性が退会しない理由は、一つには決められない。
手続きを後回しにしているのかもしれない。疲れて休んでいるのかもしれない。特定の相手に集中しているのかもしれない。本人に聞かなければ、本当の理由は不明だ。
それでも、出会いを探す側としての本音は変わらない。
今、新しい相手とやり取りする気がないなら、いったん検索から退場してほしい。
休むことを責めたいのではない。活動している人と、休んでいる人が区別しにくい状態に不満がある。
これは女性に限った話でもない。男性も、使う予定がなくなったら公開設定や退会を見直してほしい。求めたい配慮は同じである。
出会う気持ちが戻ったら、また活動すればいい。その間、真剣に探している人には、今向き合える相手が見つかりやすい場であってほしい。
写真が並んでいるだけでは、出会いは始まらない。
こちらが探しているのは、プロフィールの向こうで、実際に会話をしてくれる相手なのだから。
